「お花見」とは?各地の名所など紹介!

04月

目次

お花見の由来
花見の起源は「野遊び」
全国の桜の名所とおおよその開花時期
3-1. 北海道 4月下旬頃
3-2. 東北 4月上旬頃
3-3. 関東 3月末頃
3-4. 中部 3月末頃
3-5. 近畿 3月下旬頃
3-6. 中国 3月下旬頃
3-7. 四国 3月下旬頃
3-8. 九州 3月下旬頃
3-9. 沖縄 2月上旬頃
日本の春を代表するイベント、お花見。家族や友人と桜の下で楽しく食事をする人も多いのではないでしょうか。最近では、日本人のみならず、お花見目的で訪日する観光客も増えているそうです。そんなお花見ですが、いつ頃から日本で行うようになったかご存じでしょうか?

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お花見はもともと、平安時代の貴族たちが山野に咲く桜を歩いて観賞する雅なものでした。この時代はまだ中国から伝わった梅を飾ることが多い時代でしたが、その華やかさと儚さを合わせ持つ姿が日本人の美意識と合致し、今日まで長く愛されるようになりました。仁明にんみょう天皇のときに紫宸殿ししんでん※の梅を桜に植え替えたとき紫宸殿から見て左側に植えたことから、ひな壇を飾るときはひな人形から見て左側に桜を飾るという決まりができたといいます。さらに戦国武将・豊臣秀吉が晩年におこなった醍醐寺だいごじの花見は、約1ヶ月半のうちに700本もの桜を醍醐寺に植え、約1300人もの客人を呼んで盛大な宴を開いたと言います。やがて江戸時代になると、庶民の間でも行楽としての花見が広まっていくと、桜の品種改良も行われるようになりました。現在では、ソメイヨシノが一般的ですがこれまでは山桜が一般的でした。染井村(現在の東京豊島区駒入のあたり)という村には植木職人が集まっており、ここで大島桜と江戸彼岸という品種をかけ合わせて作られたのがソメイヨシノでした。寿命は短いですが、栽培しやすく美しい花を咲かせることから全国に広まりました。※紫宸殿:内裏(御所)内にある元服などの儀式を執り行う建物

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庶民に花見が広まるのは江戸時代からですが、それ以前から桜は農民にとって農作業の開始時期を知るためになくてはならない花でした。昔は多くの村々で、農作業が始まる前に村人総出で野山や海に出かけて遊んだり酒宴をしたりする日が決まっていました。この行事を「花見」と称する地域も多く、香川県の塩飽しわく諸島しょとうはこの時期に島民全員がお弁当をもって山に行くことを「オハナミ」と言い、岩手県では「ハナミ」「ハナミヨウカ」などと呼ぶ野山での宴会をおこなっていました。広島市郊外では「ハナミゼック」と言い、皆でツツジの花を観賞しながら宴会を楽しむ行事があり、ほかにも信州や東北地方ではコブシの花、宮城県下では菜の花で花見をしていたようです。こうした村人総出で野山や海に遊びに行くことを野遊びや山遊び、海側の地域では磯遊びと言い、今日の花見や遠足、潮干狩りの起源になると考えられています。古くから山には神がいると考えられていたので、村人全員で田の神(稲作豊穣の神)を迎えるために野山に出かけました。また、神とともに食事をすることで霊力が授かり、健康でいられるという考えもありました。やがて貴族の風流な行事と農民の野遊びが結びつくと、今日の花見の姿になりました。そして、栽培しやすいソメイヨシノの流行で日本各地に次々と桜の名所が生まれました。

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次に一般的に桜の名所と言われる場所をご紹介します。

北海道 4月下旬頃

五稜郭公園(函館市)
東北 4月上旬頃

青森県
弘前城(弘前市)
秋田県

桜と菜の花ロードの桜(大潟村)
福島県

日中線記念自転車歩行者道(喜多方市)
関東 3月末頃

東京都
目黒川(目黒区)
千鳥ヶ淵緑道(千代田区)
六義園(文京区)
神奈川県

小田原城址公園(小田原市)
中部 3月末頃

石川県
兼六園(金沢市)
山梨県

富士本栖湖リゾート(富士河口湖町)
新倉山浅間公園(富士吉田市)
愛知県

名古屋城(名古屋市)
近畿 3月下旬頃

滋賀県
彦根城(彦根市)
京都府

嵐山(西京区)
醍醐寺(伏見区)
兵庫県

姫路城(姫路市)
奈良県

高田千本桜(大和高田市)
中国 3月下旬頃

岡山県
鶴山公園(津山市)
山口県

錦帯橋(岩国市)
四国 3月下旬頃

徳島県
八百萬神之御殿(美馬市)
愛媛県

ひょうたん池(西条市)
九州 3月下旬頃

熊本県
熊本城(熊本市)
大分県

平和市民公園(大分市)
沖縄 2月上旬頃

八重岳(国頭郡本部町)
どの場所も美しい桜の花が咲き誇り、お花見の楽しみを提供しています。お好みの地域を訪れ、春の美しい桜の季節を楽しんでください。

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