「門松」とは?飾り方・処分方法知ってる??

12月

日本にいながら、“日本らしさという非日常”を過ごすことができる、不思議な期間のお正月。

そのお正月気分を高めてくれるものの一つが、「門松かどまつ」です。

日本で生まれ育った人なら、自然とその存在を受け入れているでしょう。

しかし、よく考えてみると不思議な物体ではありませんか?

今回は門松とは何かからはじまり、門松の飾り方・処分方法などについてわかりやすく紹介していきます!

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門松とは、お正月の時期に家の門前などに飾る、正月飾りの一つです。

お正月になると、なぜ日本人は門松を飾るのでしょうか?

なぜ松でないといけないのでしょうか?

そもそも、あなたのイメージしている門松は“普通”の門松なのでしょうか?

意外と知らない門松の基礎知識からご紹介していきます!

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お正月に門松を飾るのには、ちゃんと意味があります。

その前に、まずは年神としがみ様について簡単に説明しましょう。

お正月とはそもそも、福をもたらす年神様を家にお迎えする行事。

年神様は祖先の霊と考えられている存在で、“正月様”や“歳徳神としとくじん”とも呼ばれます。

普段は山にいるとされる年神様ですが、お正月になると山から降りてきます。

その際、年神様が依りつくための目印(依り代)になるのが門松なのです!

だから玄関脇に飾るのですね。

門松の歴史は古く、平安時代には門戸に松を挿しておく習慣があったそうですよ。

では、なぜ目印として松を用いるのでしょうか。

それは松が冬でも葉を落とさないため、神が宿る植物として古くから尊ばれてきたからです。

さらに、先ほどもお話ししましたが年神様は普段は山にいるので、その山から依り代となる松をとってくることで、年神様を山からお迎えするということになるのです。

また、門松と聞くと、松よりも竹のイメージが強い方もいるでしょう。

竹はわずか数日でまっすぐに伸びることから、生命力が強くて縁起が良いので用いられています。

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“一般的な門松”として、以下の関東風の門松を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?

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後述する豪華な関西風とは異なり、関東風の門松は竹の足元にある松の活け込みは短めで、装飾も少なくすっきりとした潔さがあります。

ところが、関東風といっても竹の先端部を斜めに切った“そぎ”と、真横に切った“寸胴ずんどう”の2種類があります。

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先ほど紹介したすっきりとした関東風の門松とは対照的に、豪華で華やかな門松が関西風といわれています。

また同じ関西といっても、京都の根引き松は一風変わっています。

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門松は、門前や玄関脇にただ置けば良いわけではありません。

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門松はどこに飾れば良いのでしょうか?

家の外や玄関脇に飾るのが自然ですね。

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マンションなどの共同住宅にお住まいの方は、玄関ドアの前は共用部分にあたるため、玄関脇に門松を飾るのは難しいでしょう。

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門松は一対、つまり左右に1本ずつ飾るのが一般的。

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雄松(クロマツ)…樹皮が黒っぽい。葉は長くて堅い。
雌松(アカマツ)…樹皮が赤っぽい。葉は短くて柔らかい。

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門松は年神様がいらっしゃる期間「松まつの内うち」の間です。

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関東では年末から1月7日まで飾っておくのが一般的です。後述しますが、関西よりも門松を飾っておく期間が短く設定されています。

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関西では年末から1月15日まで飾っておくのが一般的です。関東と異なり、江戸幕府の影響を受けにくかったため、門松の飾り期間が長く続いています。

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門松はホームセンターや通販などで購入できます。オフィスやお店に大きな門松を飾るなら、専門業者からレンタルしても良いでしょう。さまざまなタイプがありますので、ライフスタイルに合う門松を探してみてください。

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大きな門松の処分についても考える必要があります。小さな門松であっても、神様が降りてくる際の目印になったものです。

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まず考えられるのは、神社やお寺で行われるお焚き上げ(どんど焼き/左義長)に持ち込む方法です。お焚き上げとは火祭りのことで、1月15日頃に日本各地で行われます。門松を含め正月飾りは、お焚き上げで燃やしてもらうと良いでしょう。

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お焚き上げ(どんど焼き)に持っていけないという方は、自宅で処分しても大丈夫です。必要なものは大きな紙、塩、専用のゴミ袋です。大きな門松は解体しておくと便利です。門松を紙の上に置き、塩をかけてお清めをし、紙で包んでゴミ袋の中に入れます。

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年末に近づくと、各地で門松に関するイベントが行われています。例えば、福岡県宮若市で行われる「日本一の大門松祭り」や、長崎県雲仙市の「元祖ギネス認定!橘神社の大門松」などがあります。

お正月の門松を通じて、日本の文化や習慣について新たな興味を持つことができるかもしれません。不思議ながらも深い意味が込められた門松の世界に、ぜひ触れてみてください。

お正月の門松は、日本の伝統と文化に深く根付いた存在であり、年神様を家に迎える際の重要な役割を果たしています。その背後にある歴史や意味に触れ、お正月の祝祭の奥深さを感じることができます。

また、門松に関連するイベントや地域の特色ある門松の展示も楽しめることでしょう。お正月の間に、門松を通じて日本の豊かな文化をより深く理解し、楽しむことができるでしょう。お正月気分を高め、新たな年を迎える準備を楽しんでください。

門松が持つ不思議な魅力と、その背後にある日本の伝統と文化に触れることができることを楽しんでください。新しい年の始まりを祝うお正月の期間を、家族や友人と共に楽しいひとときとして過ごしましょう。

 

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